一本歯は高下駄

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下駄は日本人にとって欠かせない、馴染みの深い履物でした。下駄を履いて歩くと「カランコロン」と軽やかな音がして、それが心地よく耳に響いたものです。ただ、道が整備されてほとんどがアスファルトや石畳になってしまった今では、その「カランコロン」がかえってうるさい、と騒音として扱われることも増えてしまっているのがとても残念です。そのせいかどうかわかりませんが、下駄で歩く足音が聞こえてくるのは夏、浴衣の季節が圧倒的に多いので、下駄の「カランコロン」という音を聞くと夏が来たなぁ、という気がします。
下駄は、足を乗せる部分を「台」といいます。一般的に桐や杉などで作られています。台の表(足を乗せる)側には足の甲を固定するための「鼻緒」がすげられています。台の裏側には、二本の「歯」が付いています。台の形は長方形です。このタイプを「駒下駄」と呼びます。歯の長さは二本とも同じなので、靴のようにかかとのほうがつま先より高い、ということはなく、駒下駄を履くと足の裏が地面と並行になります。
男物の下駄や、浴衣に合わせる女物の下駄はたいていこの駒下駄です。ちなみに天狗が履いているのは一本歯で「高下駄」と呼ばれる「歯」が通常の下駄よりもうんと長いものです。

下駄の鼻緒は調整できる

サンダルのように、かかとの部分がつま先部分より高くなっているタイプは「右近」といいます。下駄を履くのに慣れていない人は、駒下駄よりも右近のほうが歩きやすいでしょう。せっかく浴衣を着たのに、下駄に慣れていなくて足が痛くて歩けない、というのでは楽しさも半減してしまいますので、無理に駒下駄を履かずに右近を選ぶと良いでしょう。浴衣に合わせる下駄は、たいてい素足で履くものですが、下駄に慣れていなかったり、鼻緒の長さなどがあっていなかったりすると鼻緒に触れる部分が擦れて痛くなってしまうことがあります。
鼻緒は一度すげたあとでも微調整ができるので、自分の足に負担がかからないように、お店で調整してもらいましょう。幅が太目の鼻緒を選ぶと足が痛くなりにくいので、選ぶポイントとして覚えておくと便利です。慣れてくれば自分で調整したり交換したりできますし、台と鼻緒を別々に選んで自分好みの下駄にすることもできます。

最近では、百貨店などでは、浴衣ブームということで、下駄と鼻緒を別売りにしていて、自分の好きな下駄に好みの鼻緒をつけるサービスもあります。下駄職人さんが、その場で鼻緒をつけてくれるのです。すでにお持ちの下駄があれば、その下駄に好みの鼻緒もつけてくれますから、あなた好みの浴衣(ゆかた)にあった下駄にアレンジしてみるのも良いでしょう。

浴衣だけではない下駄の楽しみ方

最近では、浴衣に合わせるだけでなく、ジーンズなどカジュアルなファッションに合わせて下駄を履く若い人も増えてきています。下駄のメーカーもそういうニーズに合わせた洋服向けのデザインの下駄を生産するようになっています。
近年の研究では、下駄を履くことで体に良い影響があることがわかってきています。
鼻緒を足の指で挟んで歩くことや、二本の歯でバランスをとりながら歩くという下駄独特のスタイルが脳に刺激を与えたり、体のバランス感覚を養ったりするのに役立っているのだそうです。
そのため、夏の浴衣に合わせて履くだけでなく、サンダル代わりに下駄を履くといい、という話もあります。
これからは浴衣に下駄のスタイルだけでなく、普段の気軽な履物として、下駄がもっと復活してきそうですね。

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浴衣(ゆかた)に合わせるのは下駄

「下駄」というと、最近ではお正月に着物を着たときか夏に浴衣(ゆかた)を着たときくらいしか履く機会がないですね。若い人の中には生まれてこの方、下駄を履いたことがない、という人もいるかもしれません。
下駄は、日本の民族衣装である着物には欠かせない履物です。最近では下駄を履くことによって脳や体へ良い効果が期待できることもわかってきています。


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